仕事を半年も経たないうちに辞めてしまう。
いろいろな仕事を転々とし、いつもうまくいかないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
厚生労働省は、大卒者の約3割が、就職してから3年以内に辞めてしまうと発表しています。
また、新入社員の約半数が、3年以内に転職を検討しているというデータもあります。
ひとつの仕事を定年まで続けていくことは難しいですが、仕事を変えすぎるとスキルが身に付きにくく、評価や信用も失ってしまいます。
私自身、学生の頃はブランドショップの販売員やカフェのスタッフなど、憧れるアルバイトを背伸びして選んでいました。
若かった私は、労働条件を重視せず、ただかっこいいというだけで求人に応募し、いざ働いてみると、想像と違ったりキツかったりで、長続きしないことも。
この記事では、仕事が続かない人・続く人の特徴や、長続きする仕事の選び方などを紹介しています。
なぜ仕事が続かないのか分からない、仕事を続けるコツが知りたいと悩んでいる人は、ぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。
仕事が長続きしない20代の特徴
20代で仕事が続かない人には、次のような特徴があります。
自分に向いている職種が把握できていない
自分の適職が分からないまま入社してしまうと、仕事をしているうちに違和感を感じて辞めてしまうことになります。
労働環境の良くない仕事を選びやすい
福利厚生や休暇制度、休日出勤や残業などの労働条件を把握せず就職してしまうケースです。
人間関係や職場環境は入ってみなければ分かりませんが、労働条件を前もって把握しておくことは大切です。
コミュニケーションが苦手
自分から話しかけられない、空気が読めないなど、同僚や上司とのコミュニケーションが苦手な人は、会社に馴染めず長続きしない場合も。
真面目で完璧主義
責任感が強く、仕事に対して妥協しない人は、会社からの評価を求めすぎてしまいます。
完璧主義、失敗を過剰に恐れる人は、少しの失敗で自分を追い詰めて立ち直れなくなることも。
以前働いていた職場に、成績優秀でみんなから慕われていた人がいましたが、ある日突然会社を辞めてしまいました。
何で辞めてしまったのか、みんな不思議に思うばかりでした。
同じ部署で働いていた同僚から、成績が目標に到達できなかったから辞めたと聞きました。
何でもこなせて親しみやすい人でしたが、自分に厳しい完璧主義者でした。
その後はアルバイトを転々としていると聞き、更に驚いた思い出があります。
仕事が続く20代の特徴
では、仕事が続く20代にはどのような特徴があるのでしょうか?
長続きする人の特徴を知れば、どのようなことが大事かを知ることができます。
割り切って働く
仕事が続く20代は、割り切って働いている人が多いです。
肩の力を抜いて、自分ができる範囲で仕事をこなすので、ストレスがたまりにくく、仕事を辛いと感じません。
仕事で結果を残すために、頑張りすぎてしまうと精神的に苦しくなります。
自分に合った職場で働いている
自分の性格やスキルを考えず、なんとなく見つけた職場だと長続きしません。
仕事が続く人は、自分の得意分野や、自分の性格に合った仕事を選んでいます。
経験が豊富
様々な職種を経験している人は、新しい仕事を探さなくなります。
しかし、経験が少ないと別の職種のほうが良く見えてしまい、仕事を転々とすることに。
私も学生の頃は、いろいろなアルバイトを経験して、100%満足できる仕事はないと割り切ることが大事だと学びました。
20代の転職理由で多いのは…。
20代は人間関係で転職する人が、一番多いと言われています。
2番目に多いのが、長時間労働や休日が少ないこと。
お給料が少なくて辞める人も多いようです。
その他、仕事内容に興味が持てない、能力を活かせない、会社の将来が不安といった理由もあります。
私が長く働いていた職場では、上司と合わなくて来なくなる人、仕事が好きなのに職場の人とうまくいかず去ってしまった人など、やはり人間関係を苦に辞める人が多かったです。
残業がどうしても嫌で断り続けていたら、注意され辞めてしまう人もいました。
会社の方針に逆らい、上司から目を付けられてしまうと、職場に居づらくなってしまいます。
仕事が続かない理由1位。人間関係を解決するには?
人間関係が悪くなる原因は、仕事のやり方が違う、性格の違いで相性が悪い、働く目的が違うなどの理由が挙げられます。
同じ仕事をするときも、完璧にこなしたい人と早く終わらせたい人では、進め方が違うのでトラブルになってしまいます。
私生活で合わないと感じたら距離を置いたり、断ち切ることができますが、同じ職場や部署で働いていると逃げることができません。
相性が悪いと陰口・いじめ・仲間外れなどが出てきて、職場の雰囲気が悪くなり、良い仕事もできなくなります。
お給料のために働く人と会社に貢献したい人では、働く目的が違うため、仕事への熱量にも違いが出てきてしまいます。
20代は働いた経験が少ない人も多いため、苦手な人とうまく関わるスキルもなく、様々な人を受け入れることも難しい時期です。
40代でいろいろな職場を経験した私も、人間関係にはいつも悩まされます。
このような環境に置かれている場合は、人の陰口や文句は気にしない、職場環境を乱す人には期待しない・深入りしないことです。
同じ職場の同僚や上司が話しやすい人ならば思い切って相談してみましょう。
合わない人がいる場合は、本人に直接話をしてくれたり、部署を変えてもらえるかもしれません。
ストレスを抱えてまで、職場の人とうまく付き合う必要は決してありません。
近年では、働きやすい職場環境づくりのための取り組みもあり、ハラスメントの知識を浸透させるための教育や、相談窓口が設置されている会社もあります。
私は、接客業をしていたことがありますが、従業員との関わりより、お客さんと接することが多く、迷惑な常連のお客さんとの人間関係に悩みました。
最近ニュースで知ったのですが、迷惑客のカスハラが問題視され、カスハラ防止条例が出されているお店もあり驚きました。
こういう制度が浸透していくことを願うばかりです。
仕事を長続きさせるための3つの方法
1.自己分析をする
年齢が若い20代は、自分に向いている仕事や持っているスキルを考えて、自己分析してみることが大切です。
自己分析の結果から、活躍できそうな職種を選んでみましょう。
また、親しい友人や家族など、自分の親しい人に意見を聞くことも大切です。
客観的な意見を聞くことで、自分では分からなかった特技に気付けるかもしれません。
転職エージェントやキャリアアドバイザーのアドバイス受けることもおすすめです。
プロからのアドバイスは、とても参考になります。
2.興味のある職種を研究する
アルバイトなどである程度経験があっても、知らない業種や職種はまだたくさんあります。
同じ職種でも、業界が違えば仕事内容が異なることも。
自分が理解している職種の知識を広げると、更に興味がわいてきたり、意欲が出てくる可能性もあります。
3.なりたい自分を考える
自己分析と研究をしたら、将来自分がなりたい姿を想像し、メジャーリーガーの大谷選手が行っていたようなキャリアプランを考えてみましょう。
そうすることで、自分が今何をするべきかが分かり、自分に合った職種を見つけることができるようになります。
大谷選手の場合は、若い頃からメジャーリーガーという明確な夢があり、そこに向かってコツコツやるべきことを進めていき、人生を計画通りに進めています。
更に細かく分析を行い、計画以上のことが実現できているのではないでしょうか?
まとめ
- 仕事が長続きしない人は、適職・職場環境を把握せずに就職している、人と関わることが苦手、完璧主義などの特徴がある。
- 仕事が続く人は割り切って働いている、自分の能力に合った適職に就いている、経験が豊富といった特徴がある。
- 20代は人間関係で転職する人が1番多い。
- 人のことを必要以上に気にしない、期待しない、深入りしないことで人間関係がラクになる。
- 自己分析、得意分野の知識を広げる、なりたい自分を想像することが大切。
仕事を辞めようと決断する前に、続かない原因や対処法を探してみましょう。
辞めると決めた場合は自己分析を行い、自分の目標やライフスタイルに合った仕事を選ぶことが大切です。
働き方が多様化している今、テレワーク、時短勤務・時差出勤、フレックスタイムなど、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるようになっています。
人間関係が苦手な人は、プログラマーやクリエイター、事務職や警備員、ドライバーや整備士など、1人で落ち着いて働ける仕事もあります。
私は何のスキルも持たず、気が付けば40代になってしまい、若いうちにちゃんとキャリアプランを立てていればと後悔しています。
しかし、40代でやっとやりたいことが見つかりました。
今からでも自分のスキルを磨こうと思いライターを目指しています。
20代で将来を考えることは、漠然としていて難しいですが、興味のあることを学んでいると、思わぬところに自分のためになることが転がっていたりします。
じっくり自分と向き合い、今自分ができることをしながら進んでいれば、自然と仕事も続いているかもしれません。