仕事がしんどい!そう感じるだけでなく、泣くことが多い…それはすでに心と体が限界を迎えているときです。
「自分だけがしんどいわけじゃないのに。」
「みんな我慢しているのに。」
と自分自身を責めないでください。
ここでは、私が仕事のために泣く毎日から抜け出すために行ったことをお伝えします。
仕事はあなたの人生のすべてではありません。
ほかに代わりのいないあなた自身を大切にしてください。
1,1日仕事を休む
まず、ストレスの原因となっている仕事からとにかく離れる必要があります。
そのためにひとまず一日、できなければ半日でも構わないので、仕事を休んでみてください。
仕事がしんどくて泣いてしまうときは「トンネリング」という状況に陥っていることが多いです。
「トンネリング」とは、文字通りトンネルの中に入ったときのように、視野が狭くなり、物事を広く見ることができない状態です。
頭の中が仕事のことでいっぱいで、肝心の自分の心身の状態を見失っていませんか?
仕事で頭がいっぱいの状態から抜け出すためにも、まず仕事から物理的に距離を置くことが大切です。
「そうは言っても、体調が悪いわけでもないのに仕事を休むことはできない…」
私もそう思い、仕事を休むことを何度も躊躇しました。
しかし今思えばもっと早くに休むべきだったと思います。
40度の高熱が出ても仕事に行かなければいけないことはそうそうありません。
仕事がしんどくて泣いてしまうようなときは、心が高熱を出しているのと同じです。
まずは職場に連絡の上、仕事を一日お休みしましょう。
2,心療内科を受診する
心療内科というと、抵抗のある方もいるかもしれません。
しかし、心療内科を受診してほしい理由が二つあります。
ひとつ目は、今の自分の状況を心の専門家に判断してもらえるからです。
泣くほどに仕事がしんどいのはなぜなのか。
原因も解決策も、心が弱っているときはなかなか冷静に考えることができません。
また、医師に話をする過程で、自分自身でも現状を整理することができます。
私は、心療内科を受診することで、自分の中にあった
「仕事がしんどくて泣くなんて甘えだ。」
という考えも、客観的に見れば必ずしも正しいとは限らないと気づくことができました。
二つ目の理由は、万が一仕事を長期間休むことになった場合、医師の診断書が必要になることがあるからです。
短期間の休暇で仕事と自分との距離を測ることでき、整理がついた場合はよいのですが、人によっては数週間、数か月間の時間を要することもあります。
診断書の発行には数千円程度のお金がかかりますが、その後の心身の健康を考えると決して高いものではありません。
ご自身の状況に合わせて、診断書を発行してもらうことも視野に入れてみてください。
心療内科にかかることに抵抗をもたないでください。
ほかの病院と同じように、健康に生きるためにある医療機関のひとつです。
ちなみに、心療内科は予約が必要な場合が多く、初診までに期間を要することもあるので早めに連絡することをすすめます。
3,いきなり辞める選択をするのではなく、冷静になる期間を設ける
結論から言うと、私の場合は1日の休暇で心は回復しませんでした。
そのため、医師から発行してもらった診断書に基づいて職場に連絡し、長期間の休暇を取りました。
仕事がしんどくて泣いているような状況だと、今後どうするかを考えたときに下す判断が仕事を続けるか、すぐに辞めるかの二択になってしまいがちです。
しかし、心が弱っているときに今後を大きく左右するような決断は絶対に避けるべきです。
何度も言いますが、まずは冷静になること!
もっと言えば、冷静になれる程度に心が回復する必要があります。
休暇中もできる限り心療内科を受診し、医師に自分の状態を伝えてください。
気持ちを言葉にすることは、現状の整理になるだけでなく、感情を分解して考えることになるので、落ち着きを取り戻す効果も見込めます。
4,私がとった最終的な決断
私の場合の話をすると、数週間の病気休暇を取った後、一度復帰しましたが、家族や医師と相談し、仕事を辞めました。
別の分野でも活かせる資格を取得し、転職することにしたのです。
その企業を辞めて数年経ちますが、後悔はありません。
これも、仕事がしんどくて泣いていたときに、物理的・時間的に仕事と距離をとり、しかるべき機関へ相談した結果、冷静に考えたうえでの決断ができたからだと思います。
もちろん必ずしもこの記事を読んでいる方が転職をしたほうがよいというわけではありません。
自分と仕事の関係を見つめなおし、努力でカバーする、部署を異動する、勤務体系を変えてみる等の手段を講じることで、同じ職場でもまったく違った心境で働けることもあります。
繰り返しますが、冷静に考えられる心を取り戻すこと。
それができれば、自分がどうするのが最も良い選択なのかが見えてくるはずです。
5,仕事がしんどくて泣くほどの思いをしているあなたへ
まず少しの期間仕事から離れてみること、専門機関を受診すること、大きな決断をする前に冷静に考えられるようになること。
以上が私の実体験をもとにした、仕事がしんどいとき、泣くほど弱っていたときに実際に行ったことです。
渦中にいるときには、おどろくほど自分のことを俯瞰的に見ることができません。
これは私だけでなく、私の周りの今まさに仕事がしんどいと悩んでいる人たちにも多く当てはまることだと思います。
どうか自分を責めないで。
まずしっかりと自分の現状を見つめる時間をつくってください。
6,まとめ
- 1日でも半日でもよいので休んで、仕事と物理的に離れる。
- 心療内科を受診し、自身の現状を専門機関に診てもらい、必要に応じて診断書を発行する。
- いきなり退職の決断をするのではなく、長期休暇を取るなどしてまず心の回復に努める。
- 客観的に判断できるようになってから、状況に応じた決断をする。
- 自分自身を責めないこと。
以上が、仕事がしんどくて、泣くほどの思いをしているとき、心が病んでしまう前にぜひ実践してほしいことでした。
私自身、渦中にいるときは本当に辛く、自分を責めてはより沈んでしまう毎日でしたが、後日まで引きずるような病気に至ることなく、今は元気に暮らしています。
繰り返しになりますが、まずなによりも自分自身を大切にしてください。
この記事が少しでも助力になれば幸いです。