30代にもなってくると、仕事でもある程度のポジションを任される中堅の位置になってきます。
仕事だけでなく、結婚、子育てや親の介護、その人を取り巻く環境も大きく変化する年齢になります。
そんな中、仕事内容が好きになれない、人間関係に疲れてしまった、給料が少ない、違う仕事にトライしたいなど、様々な理由から
「もう辞めたい!」
と思うこと、誰だってあると思います。
私は大学卒業してから6年間同じ職場で働いてきた30代です。
今の仕事に100%満足かと言われれば、正直そんなことはありません。
100万回くらい辞めたいと思ったことがあります(笑)
退職を考えることは悪いことではありません。
むしろ、いまの仕事から離れてみることで新しい発見に出会え、新しい挑戦に繋がる可能性が十分にあります。
ただし、勢いだけで退職をしてしまうと、後悔してしまう場合もあるかもしれません。
勢いは何事にも大事だと思いますが、後悔しない良い退職をするために考えてほしいことを紹介します。
退職したい理由を考える
退職したい理由について、考えてみてください。
なぜ退職を考えているのでしょうか。
嫌なことがあって逃げ出したくなって、勢いで退職しようとしているなら、気持ちはよくわかりますが、少し落ち着きましょう。
退職を意識した時こそ、仕事と自分のことをよく分析してみるというのは大事です。
今の仕事の嫌いな点と、逆に好きな点をありのままに書き出してみるといいですよ。
「お給料はもう少し欲しいが、スタッフは好き」
「上司がきらいだけど、やっている仕事の内容は好き」
「仕事は充実しているが、転勤が避けられない」
何が自分にとって嫌なことで、ストレス要因なのかがはっきりしてきます。
逆に、いまの仕事で恵まれているところにも気づけることになるかもしれません。
私は、上司が苦手だけど、それ以外のスタッフとは関係が良く、仕事内容が好きだったので
「プラス要素の方が勝ってるかな?」
と考え、辞めたい衝動をこらえて、ここまで仕事で耐えてこられました。
いまの職場で、嫌な部分を解決できないかを検討することも一つです。
例えば、給与、人間関係、勤務場所などは、できることなら上司にまず相談してみてもいいかもしれません。
退職する前に考えてほしいこと
退職を意識したのなら、次にどうするのかを考えている方が安心です。
次の仕事をどうするか
次の職場が簡単に見つかればいいですが、理想の仕事にすぐ出会えるとも限りません。
どのような就職先があるのかは、ある程度分かっておいた方が退職しやすいです。
余裕のある人は、転職活動をしながら退職を考えるのがベストです。
企業も30代の転職者を募集するとなると、ある程度のスキルを求め、即戦力としての採用を求めます。
30代後半ともなると、管理職の経験などを必要とする採用も多くなってくるでしょう。
全くの未経験分野の就職は難易度が高くなる可能性もあります。
転職サイトに登録をして、自分にはどのような就職先の候補があるのか調べてみることをするのをオススメします。
転職エージェントに頼ってみるのもありです。
貯金があるか
仕事を辞めると収入がなくなります。
お金が無くなってしまうと生活できません。
逆にお金があるなら、仕事をしなくても生活はできます。
ただ、口座から貯金が減るばかりだと、焦りがつのります。
その焦りが、次の職場を妥協してしまうことにもつながりかねません。
6割の30代転職者が3か月以内に転職をしているというデータがあります。
貯金はあればあるほどいいですが、最低でも3か月の生活費は貯金があるか確認しておきましょう。
家族がどう思うか
家族がいる人は、家族の理解を得ることは大事です。
もし、世帯主の人が急に仕事がなくなって、収入が絶たれたとしたら、養われている家族はとても不安になります。
私の場合、子供もいて共働きなので、旦那が何も言わず勢いで仕事を辞めてきたら、震えます。
怒りで(笑)
退職は自分が決めるべきことですが、家族に受け入れてもらえるかどうかも重要なポイントです。
できればポジティブに、しっかり理由を述べて説明しておくと、家族の安心につながります。
副業などで収入を増やせないか
収入面での不安がある場合には、副業をするというのも視野に入れてみるのをお勧めします。
ダブルワークで収入面を安定させ、さらに副業のスキルも磨ければいうことなしです。
今は働き方の多様化が進んでいます。
自分の趣味や、得意なことを活かせる分野の副業があるかもしれません。
まずはどんな副業が存在するのか調べてみましょう。
勢いで退職すべき人
退職についてしっかり考える余裕すらないほど、疲れ切ってしまっている人もいます。
そのような人は、早く仕事なんか辞めて休みましょう。
何らかの体調不良が続いている人も要注意です。
本人は大丈夫だと思っていても、体がSOSを出している場合もあります。
過重労働や過度なストレスは心臓病、脳血管系の病気のリスクともいわれています。
つまり命にかかわる病気のリスクが高まるということです。
私も一時期、仕事のストレスがあったときに自律神経の乱れからくる不整脈がありました。
上司に相談して、休養と無理な残業を減らすようにしてからは不整脈がなくなりました。
対処していなかったら、悪化して取り返しのつかないことになっていたかもしれません。
多少のストレスはどの仕事にもつきものですが、常に仕事のストレスに押しつぶされそうになっているなら、いずれ体調を崩します。
こころを病んで、体調を崩す前に辞めましょう。
まとめ
- 退職したい理由をしっかりと分析する
- いまの職場で解決できることは無いか考える
- 退職する前に、次の就職先を考える
- 退職する前に、貯金はどのくらいあるかを確認する
- 退職する前に、家族にもしっかりと説明する
- 退職する前に、副業を検討してみる
- 過度なストレスや体調不良がある人は、早く退職してしっかり休む
『もっといい仕事に就きたい』という余裕のある人から
「もう限界で仕事を辞めたい」
という余裕のない人まで、退職したい理由は様々です。
退職すべきかどうかは、人によると思います。
人生は1度しかなくて、やれることは限られています。
強くやりたいことがあるなら、やった方がいいです。
やりたくないことが多い人生より、やって楽しいことの多い人生のほうがいいと思います。
退職も人生の選択のひとつです。
より良い人生のための、後悔のない選択ができるように応援しています!