新人のうちは仕事でミスをしてしまう事も多いでしょう。
失敗はするものだとは言え、落ち込んでしまいますよね。
失敗をしてしまうと『申し訳なさ』や、自分に対する『情けなさ』を感じてしまいますね。
もしかすると、身の置き場の無さで心がいっぱいになってしまうかもしれません。
私も新人の頃はたくさん失敗をしましたし、大きなところでは次のような事がありました。
- 軽油車にレギュラーを給油してエンジンをオシャカ寸前にした
- お客さんの車をぶつけてバンパーを破損させた
また、これは自分でも新人の失敗でもありませんが、こんな大きな失敗も周りでありました。
- 億単位の損失を出した
- お客さんからの委託品を間違って廃棄した
億単位の損失なんて、想像しただけで足が震えますね。
しかし、会社は存続していますし、失敗した人もそのまま勤務し続けています。
新人がするくらいの失敗は、実はなんとでもなるのです。
この記事では、仕事ミスこそ何物にも変え難い経験である事をお伝えしたいと思います。
仕事ミスで落ち込む必要は無い
私は取り返しのつかない怪我をしたのでなければ、失敗では無いと思っています。
むしろ、仕事でのミスは果敢に挑戦した証だと思っているほどです。
ミスには必ず原因があります。
その原因の多くは、あなたが『知らなかった』、或いは『認識が不十分だった』事です。
そして、ミスしたことによって、あなたはそれを知る事ができたのです。
発明王エジソンは、次のように『失敗』のことを言っています。
電球が光らないという発見を今まで二万回しただけだ。」
トーマス・エジソン
仕事のミスも同じです。
このような事をすれば(或いはしなければ)ミスをするという事を知れたのです。
ですので、ミスをしても落ち込む必要はありません。
むしろ落ち込んで萎縮してしまう方が、会社としてはマイナスです。
ミスをしない人はとても優秀に見えますよね。
それに比べて『自分はなんて劣った人間なんだろう』と思ってしまう気持ちもわかります。
しかし、その『ミスをしない優秀な人』は、『既に経験済みのミスだっただけ』かもしれません。
『ミス』はあなたにとって、とても貴重な経験なのだという事をぜひ知ってください。
仕事のミスに気が付いたら先ずするべき事
仕事でミスに気が付いたら、まずは何がなくともしなくてはいけない事があります。
それは、速やかにありのままを上司に報告する事です。
報告が遅くなれば遅くなるほど、ダメージは大きくなります。
対処が早ければ早いほど、やることが少なく済むのです。
失敗の報告はとても勇気がいる事でしょう。
上司から怒られる、使えない人間だと思われる。
そのようなマイナスな想像が頭に浮かんできて、怖気づいてしまうでしょう。
しかし、黙っていてもいつかは必ず、そのミスは発覚します。
そして遅れて発覚した時には、もっと大きな叱責や失望が待っているのです。
ぜひわかった時点で、速やかに報告してください。
上司に起こったミスの事実だけを簡潔に伝えましょう。
そして、上司の指示に従って処理をすればOKです。
次にするべき事は原因の追求です。
原因が分からず、曖昧なままなら、必ず同じミスを繰り返します。
同じミスも、2度目くらいならまだ許容範囲ですが、繰り返す様だと成長がありません。
それは、『ミスを経験した意味が無い』のと同じです。
必ず原因を考えましょう。
そして、ミスを繰り返さないよう対処法を考えるのです。
更に、対処法を手順書にまで落とし込めたら言う事がありません。
あなたの『ミス』は、あなたの糧になっただけにとどまらず、会社全体として以降のミスの防止になるのです。
これはすごい貢献だと思いませんか?
あなたがミスしたことによって、将来に会社に起こったかもしれないもっと大きな損失機会を防いだのです。
更に、似たようなミスが発生した際の対処手順まで経験できましたよ。
まさに良い事だらけです。
まとめ
- 仕事上のミスは、恐れる事でも落ち込む事でも無い
- 『ミスをした』という貴重な経験ができた
- 速やかな報告と原因究明が大事
さて、仕事上のミスは怖がる必要がない事を説明してきました。
そもそも、新人が携われる範囲の仕事で、取り返しのつかない様な事はありません。
むしろ、ミスを恐れて仕事から逃げる事の方が、評価が下がります。
ですので、積極的に仕事に携わっていきましょう。
確かにミスするのは怖い事ですね。
ミスして、居た堪れない気持ちになるのもよく分かります。
私は転職を繰り返した事で、自分より一回り以上も若い人から仕事を教わった事があります。
慣れない仕事でミスをして、その方に後始末をして貰った事もあります。
なかなか、情けなかったですね〜。
しかし、懲りもせず仕事をしていったお陰で、仕事を覚えるのは早かったです。
仕事は覚えた者勝ちですので、評価も高かったですよ。
ミスが許されるのは新人の特権です。
ミスを恐れず挑戦するのが、新人の仕事でもあります。
同じミスを何回も繰り返さなければ良いのです。
ただし、指導してくれている先輩の言う事に素直に従うのが前提ですよ。
大丈夫、仕事は怖いものではありません。
最悪、会社に居るのが辛くなったら、転職しても良いのです。
それまでのミスの経験で、あなたの引き出しは広がっています。
きっと次の職場では、もっと上手に立ち回れる事でしょう。
もしかしたら、仕事が合っていないだけだったかもしれませんし。
取り返しのつかない怪我や、身体を壊していなかったら、いくらでもやり直しはできます。
ですので、ミスに落ち込む事なく、前向きに経験値を貯めていきましょう。