日々、感じるストレスを我慢しながら、お仕事を頑張っている方も多いことでしょう。
現代はストレス過剰な世の中です。
ストレスの原因には様々な要因がありますが、特に職場でのストレスが大きいでしょう。
自分にも凄く身に覚えがあります。
もちろん、ストレスの無い仕事というものは有りませんし、適度なストレスは有用です。
しかし、ストレス過剰な職場が多過ぎではないかと、私は思っています。
多くの人が、ストレスで身を削りながら日々を過ごしている。
削る『身』が無くなったら、一体どうなるのでしょうね。
なので、ストレスで限界を迎える前に、自分を楽にしていきましょう。
この記事では、ストレスから自分を楽にする方法を解説します。
ストレスが限界を超えてからでは遅い
方法を解説する前に、ストレスで限界を超えたらどうなるのか説明したいと思います。
最悪なのは、命が無くなる事です。
過労死やうつ状態で自殺を選ぶなどがこれに当たります。
そして、そこまで行かなくても、精神的にまいってしまうのも良くありません。
私は不眠を発症して、薬が無ければ眠れなくなってしまいました。
眠れなくなると、仕事の能率が落ちるだけではありません。
感情の制御などもできなくなるのです。
ちょっとした事でイライラしたり、急に涙が込み上げてきたり。
側から見たら『危ない人』です。
QOL(生活の質)も悪くなってしまいます。
また、精神的にまいっていなくても、体調に出る場合もあります。
肌荒れや倦怠感、頭痛にめまい、免疫系が弱くなることで病気になりやすくなることだってあります。
しかも、一度崩してしまうと容易に元に戻りません。
何かしらまだ発症していない人に言いたい。
「発症してからじゃ、遅いですよ!」
ぜひ、ストレスが限界を超える前に対処してください。
ストレスの原因を書き出す
それでは、具体的な方法です。
まずはストレスの原因を知りましょう。
なぜなら、敵を知らないと対処ができないからです。
やり方は簡単、紙に片っ端から書き出していきましょう
ノートでも、チラシの裏でも構いません。
書き出す内容も深く考えず、思いついた事を書いていきましょう。
あなたを圧迫しているストレスは一つではありません。
なぜなら、ストレスは総じて複合的だからです。
そして、職場での物事だけが原因とは限りません。
プライベートでの事でも、十分ストレスになっています。
ですので、日々不満に思っている事は、思いつく限り紙に書き出しましょう。
意外とこれだけでもスッキリするものです。
脳のワーキングメモリを解放
紙に書き出す効果は、原因を具体化するのはもちろんですが、最も大きいのは脳への負担を軽くすることです。
人間の脳は短期記憶が大の苦手。
例えば、事務仕事をするためには机のスペースが必要ですよね。
机仕事をしている方は実感があるかもしれません。
机の上の限られたスペースをやりくりして、大量の仕事をこなすのです。
整理整頓が苦手な方は、更に狭くなったスペースで仕事していませんか?
紙に書き出すのは、机の上の整理と同じです。
つまり、ワーキングスペース(メモリ)の確保になります。
人間は短期記憶を、物事を考えることに使っています。
ですので、考えることが多いとその分、作業スペースが狭くなっているのです。
紙に書き出すと、脳はその分記憶領域を解放できます。
つまり、脳への負担が軽くなるのです。
脳への負担が軽くなった分、考える効率も上がると言うわけですね。
ちなみにこの方法は仕事にも有効です。
悩みごとなどは頭の中だけで考えていないで、ぜひ紙に書き出して考えてみてください。
ストレスを癒す言霊
さて、言霊というと一気に胡散臭く感じた方も居たと思います。
ところが、この『言霊』というのは馬鹿に出来ないものなのです。
人間には二つの意識があるのはご存知でしょうか?
一つは自分が意識できる部分である『顕在意識』。
もう一つは、自分が意識できずコントロールが困難な『潜在意識』です。
この『潜在意識』は、人間が持っている意識全体の90%以上を占めると言われています。
つまり、人間は自分を90%以上コントロールできないのです。
そして、この『潜在意識』は普段の言動で形成されます。
つまり、否定の言葉は『否定する潜在意識』を。
肯定の言葉は『肯定する潜在意識』を形成するのです。
極端に言うと、『お前はダメなやつだ』と言われ続けて育った子供は、ダメな人間に育つのと一緒です。
そして、こんな研究も有ります。
まず、無作為に集めた人たちを、テストの成績で二つのグループに分けるのです。
そして、成績の悪いグループには『成績の良いグループ』だと言って授業をします。
また、成績が良いグループには『成績が悪いグループ』だと言って、同じ授業をするのです。
その結果は、元々成績の悪かったグループは成績を伸ばしました。
反対に、元々成績の良かったグループは成績が下がったのです。
つまり、周りからの言葉で、成績が逆転してしまったのです。
言葉の力って凄いことが分かってもらえるでしょうか。
ぜひ自分に対して、『自分を肯定する言葉』をかけてください。
失敗しても、誰かに怒られても、『そのままで良い』と自分を肯定してください。
肯定されれば人は強くなれます。
長所が伸びます。
伸び伸びと活躍できます。
自信がついたあなたは、きっと周りから一目置かれる存在になっていることでしょう。
まとめ
- 潰れる前に自分を楽にして
- 『ギリギリ行ける』は『もう行けない』と同じ
- 紙に書くことでスッキリする
- 脳への負担を軽くして能率アップ
- 自分へ優しい言葉をかけましょう
毎日、ストレスに押し潰されそうになりながら、『他の人が出来ているんだから』と無理し過ぎている人も多いのではないでしょうか。
人は人ですよ?
とは言っても、人のことは優秀に見えてしまいますよね。
私もそうでした。
決して、一方的に自分が劣っている訳では無いんのですけどね。
隣の芝生は青く見えるためでしょうか。
感じるストレスの『種類』も『強さ』も人それぞれです。
例え他の人が耐えられていることに、あなたが耐えられなくても、それはあなたが弱いからではありません。
日々ストレスに悩まされながら、頑張っているあなたは、それだけでとても凄い人です。
そんなあなたを、ぜひ全肯定してください。
しかし、そう言われても気にしないのは難しいですよね。
どうしても気になって、頑張り過ぎてしまいがちです。
そして、できない自分にめげながらも空回り気味に仕事をする。
私はそうでした。
でも、必要以上に自分を追い詰めないでください。
自分では意識していないけれど、知らないうちに自らを追い詰めている人が多いです。
自分の能力に疑問を持つなんて、伸び伸びと自分の力を発揮できる環境を整えてから考えましょう。
縮こまって力が入り過ぎた状態では、あなたの能力は正常に発揮できませんよ。
あなたのそのままを、まずは肯定してください。
そうすれば、あなたの能力は十分に発揮されるでしょう。