仕事をしていると、大変なことがたくさんあります。
辛い業務と向き合わなければいけなかったり、人間関係で悩んだり、ミスをしてしまってヘコんだり・・・。
ある時には
「もう、心が折れた・・・」
と思ってしまう方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
私はちょっとした自分のミスで商品の納期が大幅に遅れてしまったことがあります。
その時は自分の不甲斐なさを呪い、できればもう出勤もしたくないという憂鬱な日々を過ごしました。
その時には本当に心が折れた、と感じました・・・。
そんな風に仕事で心が折れたときは、その感情を理解して適切に対処することがとても重要となります。
今回は、仕事で心が折れてしまう原因および心が折れてしまった時の対処法を詳しく紹介したいと思います。
心が折れると人間はどうなってしまうのでしょうか?
そもそも“心が折れる”というのは
“心の支えを失い、意欲がなくなる。障害にぶつかってくじける”
引用:「デジタル大辞泉」(小学館)
…ということです。
心が折れたと感じるということは何かに向かって努力していたり、誰かを信頼していたという証拠とも言えますね。
私がミスをして心が折れたと感じたときは、努力する自分を信じて仕事を頑張ってきたという気持ちがあったので、その自分が犯した些細なミスが許せなかったのかな・・・と思いました。
心が折れてしまうと、何に対してもやる気がない状態となり、身体機能や生活に影響が出てしまうこともあります。
以下のチェックリストであてはまるものがないかチェックしてみてください。
- 憂鬱な状態、落ち込んだ気分が一日中続く。
- 物事に対して楽しむことができない、興味がわかない。
- あまり食欲がなくて体重が減った、または、食べ過ぎる。
- 寝つきが悪く毎日眠れない、または寝すぎてしまう。
- イライラしており、怒りっぽい。
- 疲れた感じがとれない、または元気が出ない。
- 自分がいてもいなくてもどうでもいい人間だと感じる。
2つ以上が2週間続く状態であれば要注意です。
こころの専門家や相談機関への相談を検討してください。
そうなってしまう前になるべく早く対処をする必要があります。
仕事で心が折れた原因に合わせた対処法をみていきましょう。
仕事で心が折れてしまった原因は何?
仕事で心が折れる原因は様々ですが、ざっくりと3つに分けてみていきましょう。
うまくいかない職場の人間関係
職場の上司や同僚達は一日の長い時間を一緒に過ごすことが多いので、職場での人間関係と言うのはとても重要です。
一人で業務を進めていくことができれば、めんどうな人間関係にとらわれずに仕事に集中ができるのかもしれませんが、企業で働く大多数の人はなかなかそうもいかないところ。
人間関係がうまくいかなくて、無視をされたり情報共有してもらえなかったりと、業務に支障が出るようなパワハラや職場いじめが起こることがあります。
人間関係が悪い職場にいると業務が妨げられたり、ミスをあなたのせいにされてしまったりすることもあるかもしれません。
そうなると、ストレスや悔しい思いで心が折れるということが起こってしまいます。
改善されそうにない労働環境
劣悪な労働環境として挙げられそうなものは、サービス残業が多い、休日出勤が頻繁にある、低すぎる賃金・・・などでしょうか。
このようなことがある職場は頑張れば頑張るほど仕事が辛く心が折れてしまいます。
このような労働環境が悪い会社は多くの場合、状況を把握しておきながら改善できないことが常態化してしまっていることがほとんどです。
心が折れてしまうと正常な判断をすることができないこともしばしばですので、無茶な状況を受け入れてしまうのが当然の状態になってしまいます。
ミスをひきずってしまう自分自身
仕事で失敗があり、うまくいかないと感じると心が折れてしまうことがあります。
私が仕事で心が折れたと感じたときはまさにこれが原因だったと感じています。
たった一度の些細なミスも、起こってしまったら取り消すことはできません。
私のせいで周りの人に迷惑をかけ、私は役に立たない人間なんだと感じてふさぎ込む日々が続きました・・・。
私はありがたいことに2週間もたたずに立ち直ることができましたが、真面目な人ほどもっと努力しなければと自分を追い詰めすぎて心身に限界がくることもあるのではないでしょうか。
仕事で心が折れてしまった!そんなときの対処法は?
心が折れたときは心や体が悲鳴をあげてしまう前に早めの対応をしなければならない、とは先ほど述べた通りです。
そこで実践したい対処法について5つご紹介させていただきたいと思います。
信頼のおける人に相談する
心が折れている時に、誰かに話すことはとても良い手段です。
相談相手としては、家族、友人知人などになると思いますが、プラス思考であなたを大切に思っている人に相談すると良いでしょう。
私も心が折れた時は自分一人で抱えこまずに、身の回りの友人に相談してみました。
実はミスをしたということを言うのも恥ずかしいという気持ちがあったのですが、第三者としての客観的な意見や、気持ちのありようについて自分では思いつかなかったような意見をもらえました。
心が折れている状態の時は自分を俯瞰してみることが出来なくなってしまっているので、ためしてみてはいかがでしょうか。
思い切って休みを取ってみる
リフレッシュするための休暇を取ることは心身にとって大切なことです。
一時的に仕事から離れてリラックスする時間を作ってみましょう。
散歩や趣味に没頭することで、気分が軽くなることがあります。
もし可能であればまとまったお休みにして旅行に行くのもいいかもしれません。
自分自身を見つめなおす
仕事で心が折れた自分を見つめなおし、整理することで気持ちが楽になることがあります。
仕事に対する考えや今の気持ちをノートに書いてみてはどうでしょうか。
言葉や文字にすることで気づくことのできる事実もみえてきます。
自分の仕事を選んだ理由を思い出してみる
あなたがその仕事を始めたときはどのような気持ちだったでしょうか?
今では見失っていた目標や想いがあるかもしれません。
仕事をする意義を再確認することで、気持ちを立て直すことができます。
転職について考える
辞めた後の未来を具体的に考えてみましょう。
仕事を辞めるとなると、ずっと無職と言うわけにはいかないので次の仕事について考えなければなりません。
転職サイトなどで求人を検索して、今の条件と照らし合わせてみましょう。
今より条件が良ければ思い切ってチャレンジしてはいかがでしょうか。
まとめ
- 心が折れた時は、なるべく早く対処法をとることが大切です。
- 仕事で心が折れた、と感じる原因の主なものは職場の人間関係、悪い労働環境、自分自身のミスによるものなどです。
- 心が折れたときは、自分の感情を大切にし、適切な対処法を選んでください。
仕事をしていれば誰もが心が折れたと感じることはあるもの。
しかし心身が疲れた状態を放っておくと取り返しのつかないことになってしまいます。
私は相談できる友人がいて、落ち込んでしまった自分を客観視できたから立ち直ることができました。
今でも友人に感謝していますし、心が折れた経験を通してメンタルを強くもつことができるようになったとも思います。
仕事でめいってしまった時は自分に合った対処法を見つけて、心身のケアをしてあげましょう。
心が折れた経験もきっとあなたの糧になるはずです。